こんにちは。櫻井です!
6月はスポーツイベントが目白押しで毎日何かしらのビックイベントが訪れますね✨
僕が注目しているイベントはこちらです!
【バスケ】
NBAファイナル ウォリアーズvsセルティックス
【サッカー】
日本vsブラジル(その他代表戦3試合)
CLファイナル レアルマドリードvsリバプール
【ボクシング】
井上尚弥vsドネア
【キックボクシング】
武尊vs那須川天心
これらのビックイベントがすべて6月に集結しています。
スポーツ観戦好きのぼくにとっては最高の1か月であり、なおかつ寝不足の1か月になりそうです。
海外スポーツは深夜or早朝に放送されることが多いので、仕事に支障がない程度に見ていこうと思っています!
さてさて、今日は読書好きの僕が皆さんに読んでほしい小説をご紹介します。
このブログでも本紹介はよくするのですが、ほとんどがビジネス書ばかりだったのでたまにはオススメの小説をご紹介していきますー!
今日は僕の人生に大きな影響を与えた伊坂幸太郎のゴールデンスランバーを紹介していきます。
小説を書けば書店のオススメコーナーに並ぶほど人気作家の伊坂幸太郎ですが、今回は伊坂幸太郎の魅力であったり今日取り上げる作品の面白いポイントをお伝えしていこうと思います!
それではいきましょう~!
伊坂幸太郎とは
まずは伊坂幸太郎について簡単にご紹介していきます!
プロフィール
伊坂幸太郎は1971年千葉県松戸市生まれ、宮城県仙台市在住の小説家です。
1995年に東北大学法学部を卒業したのち、システムエンジニアをしながら小説を執筆。2000年にオーデュボンの祈りで新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビューしました。
エンジニアをやりながら小説を書いていました
アヒルと鴨のコインロッカーでは吉川英治文学新人賞、死神の精度では日本推理作家協会賞、そして今回ご紹介するゴールデンスランバーでは山本周五郎賞など数々の賞を受賞した日本を代表するベストセラー作家です。
ここまで聞くと「直木賞とか芥川賞みたいな有名な賞は受賞してないのに、有名作家なの?」と思う方もいると思いますが、伊坂幸太郎は何度も直木賞候補にノミネートされているのです。
しかし、受賞することによって周囲が騒がしくなり執筆に影響が出ることを憂慮し、辞退したことで話題になっています。
地位とか名誉にこだわらずに作品を出し続けるのが
かっこいいですよね
簡単に伊坂幸太郎の紹介をしていきましたが、次は作品の特徴であったり人気の理由を深堀りしていきましょう!
作品の特徴
伊坂幸太郎の作品の特徴はテンポ感のよいストーリー展開であったり、個性的な登場人物、物語の中で出てくる名言、随所に張り巡らされた伏線の回収など、さまざまな魅力があります。
他にも、作中に別作品の登場人物が出てきたり、作品同士で話がリンクしていたりと、色々な作品を読み込むことでより一層楽しめる要素が詰まっているのもポイントです。
また、地元仙台を中心にした物語も多いのも大きな特徴の一つですね。
そして今回紹介するゴールデンスランバーは伊坂幸太郎の特徴が全て詰まった作品と言っても過言ではありません。
首相暗殺の犯人に仕立てられた男の逃走劇
今回紹介するのは「ゴールデンスランバー」という作品になります!
先ほど紹介した伊坂作品の特徴である「個性的な登場人物」「作中の名言」「見事すぎる伏線回収」が詰まっており最高の作品であり、一度読み進めると手が止まらなくなるほど面白い物語です。
500ページを超える大作になっていますが、息つく暇もなく物語が進んでいきます。
あらすじ
仙台を訪問中の首相が、凱旋パレード中に暗殺される。その日、久々に再会した大学時代の友人から謎の警告をされていた宅配ドライバーの男は、突然警官に銃撃される。わけのわからぬ間に暗殺犯に仕立て上げられた男は、必死で逃走する。
物語の主人公である青柳は数か月前まで宅配便の配達ドライバーをしていたが、現在は退職しており失業保険で生活をしています。
青柳はごく普通の男だが、以前宅配の仕事中に当時の人気アイドルを強姦から救ったことがありちょっとした有名人でした。
仙台で、首相である金田首相が凱旋パレードを行っている際、ラジコンヘリ爆弾が首相の乗った車を襲撃し、首相暗殺事件が起こりました。
事件が起こったころ、青柳は大学時代の友人である森田に釣りに誘われ、久しぶりに再会していました。だが、森田は釣りに行く格好でもなく、動作はどこか落ち着かず怪しい。
実は、借金返済に追われていた森田は、正体不明の男たちにそれをチャラにしてもらう代わりに青柳を指定された場所に呼出し、車の中にいるように指示されていました。
森田は、ちょっとした有名人である青柳は、ケネディ暗殺の犯人のように容疑者に仕立て上げられるので今すぐここからから逃げろと言います。
普段の森田からは想像できないような発言に青柳は驚きながら車から降りるが、その瞬間警察が現れて青柳は取り囲まれ、森田を乗せた車は爆発しました。
全く身に覚えのない首相暗殺に加えて森田殺害の容疑もかけられ、今起こっていることを理解できないまま青柳は逃走をしていきます。
そこから無実の罪を着せられた青柳が追っ手である警察から逃亡する生活が始まっていくのです。
青柳は自分の無実を証明できるのか。そして追っ手から逃げることはできるのでしょうか。
人間の最大の武器は信頼と習慣だ
最初にこの本のあらすじを見たときは「あ、よくある追っ手から逃げる系のやつか」と思ったのですが読み進めていくうちに、作中の人物のセリフのかっこよさや序盤に散りばめられた伏線が終盤に回収されていく美しさに心を奪われました。
首相暗殺の犯人に仕立てあげられて追っ手から逃げる青柳はニュースでも犯人として取り上げられて逃げる術はありません。
誰も青柳が犯人であることを疑わない状況で、青柳の助けたになったのは親友の森田が死ぬ直前に言った「人間の最大の武器は信頼と習慣だ」というセリフの中にありました。
青柳が犯人である証拠(正確には国家によってでっち上げられたもの)がニュースや新聞で出ているにも関わらず、青柳の両親や元恋人、そして青柳をよく知る旧友は「あいつが犯人なはずがない」と信じていました。
こういったわずかな味方がいたのも青柳に対するこれまでの信頼であったり、青柳の習慣でした。
少しだけネタバレになりますが、青柳の元恋人が国家がでっち上げた青柳の証拠映像をテレビで見たときに青柳の習慣(クセ)と違う行動を取っていることに気づき「これは偽物だ」と気付くシーンや、青柳の習慣である人を助けて疑わないことが今回の逃走の手助けになるシーンは見ものです。
「青柳は逃げ切れるのか」という視点でハラハラドキドキしながら物語が進んでいきます。そして物語の結末が最高に面白い(何度も言っちゃう)のでぜひ手に取って読んでみてください!
おわりに
今日は伊坂幸太郎作品のゴールデンスランバーを紹介しました。
ハラハラドキドキで予想だにしていない結末が待っている本作品なので、ぜひ結末を知りたい方は今すぐ本屋に行って手に取ることをオススメします!
作中に出てくる登場人物のセリフや終盤の伏線回収シーンは心を奪われること間違いなしです!
それではまた次回お会いしましょう~!