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エリザベス女王と帝王学|リーダーが知るべき3つの原則

こんにちは、高橋です🍁

先週9月8日(木)、イギリスの君主として70年間在位されたエリザベス女王(エリザベス2世)がお亡くなりになりました。

今年の6月には即位70周年「プラチナジュビリー」が行われ、イギリスだけでなく世界中の人々がお祝いしたばかりの出来事で驚いた人も多くいるのではないでしょうか。

私は2016年から放送されているネットフリックスドラマ「ザ・クラウン」シリーズをみて、若くして即位したエリザベス2世が政治情勢や家族をめぐる問題に向き合いながら、苦悩と葛藤の中で国を治めていく史実に基づき描かれた姿にとても心を動かされました。

そんなエリザベス女王は、イギリス君主としてこれまで「帝王学」を学び君主として活動をされてきました。

帝王学」という言葉はあまり日本では聞きなれないかもしれませんが、リーダーシップを育てることにも活用することができると言われています。

今日はそんなエリザベス女王も学んだ「帝王学」についてお伝えします。

帝王学

「帝王学」とは

帝王学」とは伝統のある家系・家柄など特別な立場にある人が、その立場にふさわしい能力を養うために学ぶ全人格的な教育のことです。

明確な学問のことを指すわけではなく、幅広い知識・経験・作法全般を学ぶ特別教育です。

日本でも古くから天皇や地位のある家系では「帝王学」が学ばれていて、現代では政治家や企業家の2世、もしくは次期指導者に対して施されるリーダーシップ教育も「帝王学」と称されることがあります。

エリザベス女王と「帝王学」の繋がり

エリザベス2世の25歳の時
Queen Elizabeth II after her coronation. 
Associated Press

エリザベス女王は、25歳で即位してから歴代最長の70年もの間イギリスの君主として活躍をしてきました。

エリザベス女王の父ジョージ6世には兄エドワード8世がいたため、1936年にエドワード8世がイギリスの国王に即位しましたが、1年余りで急に退位することになり、父ジョージ6世が即位しました。

そのため、次期国王としてエリザベス女王に期待が寄せられるようになり、エリザベス女王は「帝王学」を学び始めます。

56歳で彼女の父ジョージ6世が突然亡くなった後、25歳という若さでイギリスの新国王となったエリザベス女王。

エリザベス女王は学校に通ったことがありません。

学問はすべて宮廷家庭教師から学び、女王として即位した直後に第2次世界大戦後の大英帝国の崩壊を経験しながらエリザベス女王は戦後のイギリス復興を進め70年間国の為に尽くし続けました。

なぜビジネスマンに帝王学が大事なのか

近年、リーダーシップを身に付ける「全人格的教育」として「帝王学」が取り上げられることが多くなりました。

起業家や経営者が増えたこと、そして企業でも事業承継が経営課題として取り上げられるようになり、共通のビジョン・共感力・統率力・判断力を養うためにも「帝王学」が注目を集めるようになりました。

子供の頃から学ぶ「帝王学」も大事ですが、ビジネスの世界において共通の目標を進めていくためにも「帝王学」がとても役に立つとされています。

帝王学の3つの原則

今日のブログでは、「帝王学」の3つの原則をご紹介します。

師を持つこと

「帝王学」の1つ目は、原則原理を教えてくれる師を持つことであると言われています。

ケーススタディを学ぶだけでは、すべてを判断することはできません。

どんな状況でも判断することができるような人間になるために、原則原理を教えてくれる師を持つことが大事です。

Queen-Elizabeth-II-and-Prince-William-2
Queen Elizabeth II and Prince William | JOHN STILLWELL/AFP via Getty Images

イギリスの皇太子であるウェールズ公ウィリアム(ウィリアム王子)はイギリスの名門校イートンでの教育に加えて、祖母のエリザベス女王からも帝王学を授けられていたと言われています。

祖母から口伝で「英国王とはどのような心構えで生きるべきか」を学んだウェールズ公ウィリアムにとって、エリザベス女王は最愛の祖母でありまた恩師であったのかもしれません。

友人を持つこと

帝王学の2つ目は、良き友人を持つことです。

何かを判断するときに自分の経験や意見をもとにするだけではなく、これまで経験したことのない逆境を乗り越えるためには異なる知識や経験を持った仲間からのアドバイスがとても役に立ちます

帝王学では、アドバイスは多ければ多いほど良いとされているので、たくさん友人を持ち相談に乗り合うことでピンチを乗り切ることができることもあるとされています。

部下を持つこと

帝王学の3つ目は、 諫言してくれる部下を持つことです。

「帝王学」では常に意見を求める姿勢を貫くことが上に立つ者に必要な資質とされます。

部下や立場の下の人の意見をすべて聞き流すのではなく、中には耳を傾ける助言もあるかもしれないので、いつでも周りの意見を大切にするべきだと「帝王学」では教えられます。

ここでは帝王学の3つの原則をお伝えしましたが、「帝王学」では他にも魅力的なリーダーの条件やリーダーになるための教育論などたくさんの学びがあります。

帝王学に関する本もたくさんでいますが、私は以前父から伊藤 肇著の「現代の帝王学」を借りて読んだことがあります。

経営者を目指す人だけでなくリーダー力をつけたい人や経営学を学びたい人にも「帝王学」はとても良い学びです。

もちろんビジネスの世界だけでなく、普段の生活でも役に立つ学びもたくさんあるので、私も帝王学についてこの機会に学びなおしてみようと思います💡

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