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コッポラ監督の不朽の名作「ゴッドファーザー」から学ぶ人生の教訓

こんにちは、高橋です🌻

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半世紀前の1972年、大ヒットを記録した映画「ゴッドファーザー」

今年の夏は公開50周年を記念し、神戸の名画座「パルシネマしんこうえん」で3部一挙上映会が開催、BS日テレ「日曜ロードショー」でも3週連続でシリーズを放送していた一方、7月にはソニー役で知られるアメリカの俳優ジェームス・カーンさんが死去されて「ゴッドファーザー」ファンは悲しみにくれました。

愛のテーマやタイトルだけでも聞いたことがある人も多く半世紀以上に渡って人々を魅了し続けていますが、なぜ「ゴッドファーザー」が単なる任侠映画では終わらずに、こんなにも世界中で評価されたのでしょうか。

今日は私も大好きな作品「ゴッドファーザー」のあらすじや人気の理由をお伝えします🍷

ゴッドファーザー

あらすじ

「ゴッドファーザー」はアメリカの小説家が1969年に発表したベストセラー小説を映画界の巨匠であるフランシス・フォード・コッポラ監督が映画化し、マフィア映画の歴史的名作です。

シリーズ1作品目は第二次世界大戦後のニューヨークを舞台に、一代でマフィアのボスに成り上がった男の繁栄や衰退を描き、アカデミー賞で作品賞・主演男優賞・脚色賞を受賞した大人気映画です。

ゴッドファーザーの相関図
The Godfather 徹 底 解 剖 | 洋画専門チャンネル ザ・シネマより

シチリアからアメリカに移住し、一代で財を成したドン・コルレオーネ。三男のマイケルはひとり堅気な人生を送ろうとしていたが、敵対するファミリーにドンが襲われ重傷を負った時、彼は報復を決意する。そしてニューヨークは抗争の場と化していった……。

Yahoo!映画 あらすじ・解説より

続く「ゴッドファーザーPART II」「ゴッドファーザーPART III」では2代目を継いだマイケルをメインに物語が進んでいきますが、マフィアと家族愛をテーマにして作品全体が描かれています。

人気の理由

マフィアをテーマにした任侠映画と聞くと、暴力的な映画のイメージが強く通常は一部のファンの間でしか盛り上がることはありません。

しかし、「ゴッドファーザー」は公開から今まで多くの人々に愛され続けています。

理由は、マフィアと家族愛という混じらなそうな2つをテーマにしていること、そしてモデルとなる実在の人物がいることです。

名言

たくさんの名言が出てくる「ゴッドファーザー」ですが、いくつかご紹介します。

“Keep your friends close, but your enemies closer.”
「友人は近くに置いておけ、しかし敵はもっと近くに」
-マイケル・コルレオーネ

この言葉はマイケル演じるアル・パチーノの言葉ですが、先日櫻井さんも取り上げた孫氏の兵法から引用された名言です。

敵の動向を観察してビジネスで利用すること、敵と切磋琢磨することで自分の事業も拡大していくことの大切さを表現しています。

“Our ships, must all sail in the same direction.”
「私たちの船はすべて同じ方向を目指さなければならない」
-リシオ・ルケージ

組織の規模が大きくなればなるほど色々な意見が出てきますが、組織の目指すべき最終目標を明確にしておくことが大切です。

マーベルも事業が拡大している最中なので、個人の目標やアイディアを大事にしながら同じ方向を向かって進んでくことができたら良いですね。

“A man who doesn’t spend time with his family can never be a real man.”
「ファミリーを大切にしない奴は、決して本当の男にはなれない)」
-ヴィトー・コルレオーネ

コルレオーネ・ファミリーのドンであるヴィトーの名言ですが、このファミリーには家族そして組織2つの意味があります。

「家族を大事にしない奴は男じゃない」という意味にも捉えることができますが、巨大な組織を作り上げていく中で本当に大切なことを学んだヴィトー。

仕事はもちろん大事ですが、自分にとって本当に大事な物は何か、大切にしなければいけない物は何かというのを考えることをこの名言から学ぶことができます。

暴力と家族愛を描いた作品

コルレオーネ一家が最も大切にしているものは、ファミリーです。

このファミリーという言葉には、先述したように本物の家族そして組織としての家族の2つの意味があります。

信頼の元にファミリーがあり、忠誠を誓った仲間には徹底的に応援して力になる一方で信頼を壊す人物はすべて敵とみなして容赦なく対処します。

そして、作中ではファミリーのドンであるヴィトーが奥さんをとても大切にしているシーンや2代目のマイケルが子供をとても溺愛する様子が描かれます。

最終的にマイケルの最愛の娘メアリーはマイケルを狙った銃の流れ弾にあたってしまうのですが、普段は冷徹なマイケルが半狂乱になって泣き続けるシーンがあります。

本当はマフィアにはなりたくなかったマイケル。

ファミリーを築くことはできたが、本当の家族を築くことができず娘を失ってしまったマイケル。

見返せば見返すほどマイケルの気持ちを考えてとても切ない気持ちになってしまうのですが、暴力的なマフィアと家族愛という正反対の2つが題材として描かれていることが作品が色あせずに不朽の作品となった1つの理由であるといえるでしょう。

コッポラ監督

文字だけでは伝えることが難しいのでぜひシリーズをみてほしいのですが、監督であるフランシス・フォード・コッポラは、マイケルの娘役として自身の娘であるソフィア・コッポラを演じさせました。

ソフィア・コッポラも父と同じように監督業の道に進みますが、1999年に公開した「ヴァージン・スーサイド」そして2006年公開の「マリーアントワネット」など、私は彼女の描く独特の世界観がたまらなく好きです。

「ゴッドファーザー」では、演技未経験のソフィアが批判されることも度々ありましたが、フランシス・フォード・コッポラ監督は娘の評価を落としてしまった自分の境遇を作中のマイケルが自分のエゴで娘を失ってしまった部分と重ねています。

「これは家族によって作られた、家族の物語だ。ここで描かれているのは、実際に家族が感じた、生の感情だ」

とあるインタビューでフランシス・フォード・コッポラ監督はこのように語っていますが、マフィアという一般人には非現実的なことと私たちにも身近な家族愛のいう正反対の2つをテーマに描いた「ゴッドファーザー」

50年経っても多くの人々に愛され、人生の教訓を教えてくれる今作

私も父親が大ファンなので子供の頃からよく父親からゴッドファーザーをおすすめされていましたが、大人になってみればみるほど作品の深さにはまっていきます……!

特にマイケルの娘メアリーのことを思いマイケルが号泣するシーンは涙なしではみることができず、作品ラストの回想シーンは胸が締め付けられる思いでいっぱいになります。

人生で大事なことは何か改めて教えてくれる今作ですが、ぜひこの素晴らしい作品を50周年の記念に見返してみるのはいかがでしょうか♪

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