こんにちは、高橋です🏖️
先日、歌舞伎役者である11代目市川海老蔵が今年2022年の11月に13代目市川團十郎白猿を襲名することを発表しました。
本来であればオリンピックが行われる年に襲名を予定していましたが、新型ウイルスの流行により2年半越しの襲名となります。
そして、お披露目公演では歌舞伎ファン以外にも親しみの多い演目「勧進帳」が披露されることが発表し、秋の公演を今から楽しみにしている人がたくさんいます!
今日はそんな歌舞伎の魅力や演目「勧進帳」のおもしろさをお伝えします!
13代目市川團十郎白猿襲名披露公演
約2年に渡って行われる襲名披露公演
歌舞伎界で「成田家」の屋号で親しまれている市川家。
屋号とは、一族や一家の特徴をもとにつけられる称号のことです。
そんな市川宗家の11代目市川海老蔵はニュースで見かけることも多く色々と話題が絶えない人物ですが、今年2022年11月に13代目市川團十郎白猿を襲名することが発表されました。
ちなみに襲名とは、歌舞伎以外にも能楽・文楽・落語家などでも行われる名跡を継ぐ行事のことを指します。
市川團十郎といえば、江戸時代から続く歌舞伎に荒事芸を始めて導入した人物です。
400年以上も続く歌舞伎の歴史の中で地位を確立していった「市川團十郎」を襲名するということは、歌舞伎界最高峰の大名跡。
コロナウイルスの流行により予定よりも約2年半襲名が遅れてしまいましたが、今年の秋から約2年間かけて東京・歌舞伎座、福岡・博多座、京都・南座など各地で襲名興行を行うことも発表されました。
義経と弁慶を題材にした演目「勧進帳」
襲名披露は、市川宗家に伝わる「歌舞伎十八番」から「勧進帳(かんじんちょう)」「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」「押戻し(道成寺)」など名作が公演予定となっています。
中でも「勧進帳」は、源義経と従者弁慶を題材にした演目ですが、史実ではないものの歌舞伎だけでなく大河ドラマや映画でも使われてきました。
物語は、兄源頼朝に追われる身となった義経は僧に変装して安宅(今の石川県)の関所の通行する際、関所の人間に「勧進帳(僧が持っている東大寺再建のための寄付を募った巻物)を読み上げろ」と言われた義経一行。
すると弁慶は何も書かれていない巻物を取り出して読み上げます。
関所の人間は義経一行であることを見破っているにもかかわらず、従者として義経を守る弁慶を称え弁慶に舞を躍らせて義経を逃がします。
歌舞伎の世界では他にも松本白鸚が当たり役として60年以上も「勧進帳」で弁慶を演じていますが、この作品は歌舞伎を詳しく知らない人でも楽しめる作風が魅力の1つです!
継がれていく伝統文化の魅力
歌舞伎は1603年、江戸時代から続く日本の伝統文化です!
400年続いている歴史があるからこそ、歌舞伎役者さんから伝わる芸や思いは見ている人たちを歌舞伎の世界に一瞬で引き込ませていくような感覚があります。
私は昨年のお正月に東京・歌舞伎座に「2021年新春大歌舞伎」を観に行きましたが、その時の演目は「夕霧名残の正月」と「忠臣蔵」でした♪
忠臣蔵は日本史でも出てくるので、日本人皆親しみがある作品です♪
歌舞伎って演目が難しいイメージが強いですよね??
高校生のとき学内行事で初めて歌舞伎観劇をした時はあまりおもしろさがわからなかったのですが、最近ではイヤホンガイドもあること、そして2013年には東京・歌舞伎座では改修工事が行われて以前よりも親しみやすくなっていると思います!
敷居が高いイメージですが、演目によってはチケットも数千円から購入が可能です♪
今回の11代目市川海老蔵の13代目市川團十郎白猿襲名は、歌舞伎界にとって歴史に残る襲名だと思うので、ぜひ歌舞伎座での公演を観に行きたいですね😌